非破壊検査員(プラントメンテナンス系)に必要な資格の話
こんにちは。
今回は「プラントメンテナンス系」の非破壊検査員の資格の話です。
非破壊検査は検査対象物によって、「プラント系」「建築鉄骨系」「コンクリート調査系」「インフラ調査系」「鉄道船舶検査系」「航空工場検査系」などに分類されます。
私は入社して3年ほどは「建築鉄骨系」、4年目からは「建築鉄骨系」と「コンクリート調査系」の両方を、6年目以降は「コンクリート調査系」をメインでやっている検査員です。
私自身には「プラント系」の非破壊検査の経験はありませんので、プラント系検査員だった非破壊検査総合管理技術者の先輩に教えてもらった話を元に「プラント系」の非破壊検査員の資格について解説します。
(1)まず最初に取るべき基本資格
(2)現場責任者と認められるために必要な資格
(3)会社から喜ばれる上級資格
まず最初に取るべき基本資格者
プラント系の非破壊検査員が、最初に取るべき資格は以下になります。
・放射線透過試験技術者(RT)レベル2(日本非破壊検査協会)
・超音波探傷試験技術者(UT)レベル2(日本非破壊検査協会)
・磁気探傷試験技術者(MT)レベル2(日本非破壊検査協会)
・浸透探傷試験技術者(PT)レベル2(日本非破壊検査協会)
・溶接管理技術者(WES8103)2級(日本溶接協会)
・エックス線作業主任者(国家資格)
主要4部門(RUMP)をまんべんなく勉強する必要があります。
会社によっては2部門(RTとUTだけ、またはMTとPTだけ)で良いところもあるそうですが、大手の会社では4部門が必要です。
ほとんどUTしか出てこない「建築鉄骨系」、建築と土木の知識が必要な「コンクリート調査系」とはだいぶ違いますね。
現場責任者と認められるために必要な資格
基本資格を取ったあとは以下の資格を取ることになるかと思います。
・放射線透過試験技術者(RT)レベル3(日本非破壊検査協会)
・超音波探傷試験技術者(UT)レベル3(日本非破壊検査協会)
・磁気探傷試験技術者(MT)レベル3(日本非破壊検査協会)
・浸透探傷試験技術者(PT)レベル3(日本非破壊検査協会)
・溶接管理技術者(WES8103)1級(日本溶接協会)
・放射線取扱主任者 第2種(国家資格)
非破壊検査員は給料が安いので、資格をたくさん取って資格手当をもらいましょう。
レベル3や1級は難易度が高いので、給料は大きく上がると思います。
会社から喜ばれる上級資格
以下の資格は業務で必要というより、会社の格を上げるために重要な資格なので、会社から喜ばれます。
・RUMP以外のレベル2、レベル3(日本非破壊検査協会)
・非破壊検査総合管理技術者(日本非破壊検査協会)
・CIW(WES8701)上級検査技術者(日本溶接協会)
・CIW(WES8701)検査技術管理者(日本溶接協会)
・溶接管理技術者(WES8103)特別級(日本溶接協会)
・放射線取扱主任者 第1種(国家資格)
経営者側から見ると、会社の格が上がるほど大規模プロジェクトの指名が来るので、営業が楽になります。
資格手当がつくかつかないかは、会社によって違います。資格手当がつくということは、その会社が社員にとってほしいということです。
なるべく資格手当がつくものを狙って、1年に1つ~2つ程度取得していくといいでしょう。
さいごに
非破壊検査員の基本給は安いですから、実務経験はもちろん大切ですが、資格手当をもらって給料を上げ、一気に実力をつけていくのがいいと思います。
会社の資格手当一覧表を見ながら、取れそうなものをゲーム感覚で、潰していくのがよいでしょう。
最後まで目を通していただき、ありがとうございます。