非破壊検査員(建築鉄骨系)に必要な資格の話

こんにちは。
今回は非破壊検査員の資格の話です。
私の体験談をまじえて書きたいと思います。

非破壊検査は検査対象物によって、「プラント系」「建築鉄骨系」「コンクリート調査系」「インフラ調査系」「鉄道船舶検査系」「航空工場検査系」などに分類されます。

今回は「建築鉄骨系」の非破壊検査員の資格の話です。

(1)まず最初に取るべき基本資格
(2)一人前になったと認められるために必要な資格
(3)会社から喜ばれる上級資格
(4)私が取得した資格

まず最初に取るべき基本資格者

建築鉄骨系の非破壊検査員が、最初に取るべき基本中の基本が以下の2つです。

・超音波探傷試験技術者(UT)レベル2(日本非破壊検査協会)
・溶接管理技術者(WES8103)2級(日本溶接協会)

この2つは必ず検査仕様書に技術者として要求されていて、これを持っていないと現場に入れない、仕事ができないと言っていいです。
合格率は高いので、入社後、短期間でとらなきゃならない資格です。

一人前になったと認められるために必要な資格

基本資格を取ったあとは以下の資格を取ることになるかと思います。

・鉄筋継手部検査技術者A種(日本鉄筋継手協会)
・建築鉄骨超音波検査技術者(鉄骨技術者教育センター)
・建築鉄骨製品検査技術者(鉄骨技術者教育センター)
・超音波探傷試験技術者(UT)レベル3(日本非破壊検査協会)
・溶接管理技術者(WES8103)1級(日本溶接協会)

建築鉄骨系の非破壊検査員はUT(超音波探傷)を極めましょう。
非破壊検査員は給料が安いので、資格をたくさん取って資格手当をもらいましょう。
レベル3や1級は手当が高いので、給料は大きく上がると思います。

会社から喜ばれる上級資格

以下の資格は業務で必要というより、会社の格を上げるために重要な資格なので、会社から喜ばれます。
経営者側から見ると、会社の格が上がるほど大規模プロジェクトの指名が来るので、営業が楽になります。
資格手当がつくかつかないかは、会社によって違います。資格手当がつくということは、その会社が社員にとってほしいということです。
なるべく資格手当がつくものを狙って、1年に1つ~2つ程度取得していくといいです。

・放射線透過試験技術者(RT)レベル2、レベル3
・磁気探傷試験技術者(MT)レベル2、レベル3
・浸透探傷試験技術者(PT)レベル2、レベル3
・非破壊検査総合管理技術者(日本非破壊検査協会)
・CIW(WES8701)上級検査技術者(日本溶接協会)
・CIW(WES8701)検査技術管理者(日本溶接協会)
・鉄骨製作管理技術者1級(鉄骨技術者教育センター)
・一級建築士(国家資格)

私が取得した資格

私は不動産関係、製造業(電気メーカー)などを経て、26歳のときに非破壊検査業界に入りました。
入社して3年ほどは「建築鉄骨系」、4年目からは「建築鉄骨系」と「コンクリート調査系」の両方を、6年目以降は「コンクリート調査系」をメインでやっている検査員です。

入社して3年くらいで取得できたのが以下の資格です(取得順)。

・超音波探傷試験技術者(UT)レベル2
・溶接管理技術者(WES8103)2級
・鉄筋継手部検査技術者A種
・建築鉄骨超音波検査技術者
・建築鉄骨製品検査技術者

入社して4~6年くらいで取得できたのが以下です。

・超音波探傷試験技術者(UT)レベル3
・溶接管理技術者(WES8103)1級
・磁気探傷試験技術者(MT)レベル2
・浸透探傷試験技術者(PT)レベル2
・鉄骨製作管理技術者1級
・エックス線作業主任者(国家資格)
・初級システムアドミニストレータ(国家資格)
・2次元CAD利用技術者2級(コンピュータ教育振興協会)

入社5年目で会社でいろいろあって精神的にまいってしまい、転職することにしました。
なぜ転職したのか、転職したときの話は、別のところで書きたいと思います。

さいごに

25歳くらいまでは特に目標もなく仕事をしていました。
26歳から35歳くらいまでは会社の資格手当一覧表を見ながら、取れそうなものをゲーム感覚で取得していました。
非破壊検査員の基本給は安いですから、実務経験はもちろん大切ですが、資格手当をもらって給料を上げ、一気に実力をつけていくのがいいと思います。

「コンクリート調査系」の非破壊検査員の資格の話は、また後日。

最後まで目を通していただき、ありがとうございます。