【2022年版】WEBカメラの選び方【Zoom、テレワーク用】

テレワーク、リモートワークを導入する企業が増え、「Zoom」や「Teams」などのシステムによるWEB会議やオンラインセミナーなどを実施するため、WEBカメラを使うことが多くなりました。

ここではWEBカメラを選ぶ際のポイントをいくつか紹介したいと思います。

ポイント1:用途によってWEBカメラを選ぶ

WEBカメラには大きく分けると以下の3つの用途があるのではないでしょうか。
それぞれの用途によってWEBカメラを使い分ける必要があります。

  1. オンライン会議、オンライン通話
  2. 動画配信(セミナー、オンラインヨガ、YouTubeなど)
  3. 多人数会議中継

オンライン会議、オンライン通話

これは、「Zoom」「Teams」「Skype」などを使って、WEB会議やビデオ通話を行ったりする場合です。
WEBカメラには、「なるべく画角が狭いこと(在宅勤務中の自分の部屋をあまり映したくない)」「画質はそこそこでいい(自分の顔をくっきりと映したくない)」「転送速度が遅くならないこと」などの性能が求められます。

動画配信(セミナー、オンラインヨガ、YouTubeなど)

これは、YouTubeなどの動画配信サイトに投稿したり、「Zoom」などを使ってオンラインレッスン(セミナー、ヨガなど)を配信するケースです。
WEBカメラには、「なるべく高画質な動画にして、ホワイトボードの文字など細部まで表示すること」「画角を広くして、全体、全身が写るようにすること」などの性能が求められます。

多人数会議中継

これは「Zoom」「Teams」などのシステムを使って、多人数の会議室を中継するなどの場合です。
WEBカメラの性能には「画角が広く、参加者全体が写るようにすること」が求められます。

ポイント2:レンズの画角で比較する

WEBカメラを購入する際に最も気をつけなければならないのが「レンズ画角」です。
主要メーカーのWEBカメラの「レンズ画角」は下表のものが多いかと思います。
一眼レフカメラに慣れている人には、「レンズ画角」より「焦点距離(フルサイズ換算)」のほうがわかりやすいと思いますのその数値を併記してあります。
標準レンズと呼ばれるのが、焦点距離:35mm~50mmくらいになります。
最近のスマホレンズの広角側は、焦点距離:24mm~28mmくらいになります。

レンズ画角(対角視野) 焦点距離(フルサイズ換算)
50° 46mm
60° 38mm
65° 34mm
78° 27mm
90° 22mm
120° 12mm
150° 6mm

オンライン会議、オンライン通話の最適レンズ画角

画角60°くらいがおすすめです。
なるべく画角が狭いほうが望ましいでしょう。背景が広く映りすぎて自分の部屋が丸見えになると恥ずかしいです。

動画配信(セミナー、オンラインヨガ、YouTubeなど)の最適レンズ画角

画角78°くらいがおすすめです。
なるべく広めの画角で、セミナーならホワイトボードをくっきり映したいですし、オンラインヨガなら全身を歪みなく映してみせる必要があります。

多人数会議中継の最適レンズ画角

画角90°くらいがおすすめです。
画角100°以上になると魚眼レンズになってしまい、画面の中心は真っすぐですが、周辺が大きく歪み、「樽型収差」と言われる歪曲が現れた映像になってしまいます。「樽型収差」が出ない限界が画角90°くらいになります。

ポイント3:解像度で比較する

WEBカメラの画質の良さは「解像度」で決まります。
WEBカメラの解像度は大きく分けて、「HD(720p)」と「フルHD(1080p)」の2つです。
オンライン会議で使うのであれば、HD(720p)で十分です。
動画配信などできれいな映像を送りたいのであれば、フルHD(1080p)を選ぶとよいでしょう。
ただし、「Zoom」「Teams」「YouTube」などのシステムでは、配信動画の解像度に制限があり、HD(720p)までしか送信できないものも多くありますので、注意が必要です。

ポイント4:フレームレートで比較する

映像のなめらかさ、カクつきは「フレームレート(fps)」で決まります。
フレームレートの数値が大きいほど、なめらかでカクつきの少ない映像になります。
WEBカメラのフレームレートは大きく分けて、「30fps」と「60fps」の2つです。
オンラインで使うのであれば、30fpsで十分です。
動画配信などでなめらかな映像を録画したいのであれば、60fpsを選ぶとよいです。

ポイント5:三脚対応で比較する

オンライン会議で使うのであれば、PCモニター・ディスプレイに取り付ければ良いので三脚は不要です。
動画配信や多人数会議中継では三脚にセットできるタイプのWEBカメラを選ぶとよいでしょう。

用途ごとにおすすめWEBカメラ

オンライン会議、オンライン通話用のおすすめWEBカメラ

売上No.1の定番WEBカメラといえば、ロジクールの「C270n」ですが、C270nの改良版である「C505」を買っておけば間違いないと思います。

ロジクール ウェブカメラ C505

  • 画角:60°
  • 解像度:HD(720p)
  • フレームレート:30fps
  • 三脚対応:底面に三脚穴なし

動画配信(セミナー、オンラインヨガ、YouTubeなど)用のおすすめWEBカメラ

批評雑誌「MONOQLO」の「ベストバイ オブ・ザ・イヤー2020」も受賞している、ロジクールの「C922n」が万能だと思います。

ロジクール ウェブカメラ C922n

  • 画角:78°
  • 解像度:フルHD(1080p)
  • フレームレート:60fps
  • 三脚対応:底面に三脚穴あり、三脚付きでお得

多人数会議中継用のおすすめWEBカメラ

おすすめは画角90°のカメラですが、大手メーカーのものはどれも高価です。
eMeetの「C960」がコスパが良く、Amazonでよく売れているようです。

WEBカメラ eMeet C960

  • 画角:90°
  • 解像度:フルHD(1080p)
  • 三脚対応:底面に三脚穴あり